接触角計測結果が異なる 解析公式編

接触角 接線法

接触角の計測結果がばらつく要因として測定環境もしくは測定対象物の要因以外に接触角計自身の要因についてご紹介します。水滴の画像から接触角を求める際に解析する公式は単純なθ/2法から接線法など高度なものまでいくつもあります。同じ水滴画像でも解析公式が異なれば結果は異なります。

大事な事は接触角〇°と表示された場合、この接触角の計算公式は何法で求めた結果なのかが判っていることです。世界的に見て最も簡易的に広く使われているのがθ/2法です。この公式はJIS R 3257にもなっています。しかしながら単純な公式の為この方法は水滴左右の接触角が等しくなるので動的の前進後進・拡張収縮接触角などは計れません。

製造現場などで求められる動的の前進後進・拡張収縮接触角は水滴の実際の輪郭から検出する接線法で計測する接触角が多く用いられています。